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当科は消化管である食道・胃・小腸・大腸と消化にかかわる臓器の肝臓・胆嚢・膵臓を主な診察対象としています。
消化管に関しては通常の口から行う胃カメラに加え、経鼻内視鏡も対応しています。経鼻内視鏡は口を通らず検査ができることから、検査中の嘔吐反射が起きにくく、検査中の会話が可能です。
また、早期胃癌・大腸癌に対する内視鏡治療も積極的に行っております。
内視鏡治療はお腹を切ることなく病変部の表面を剥離して治療するため、お腹に傷が残らないことや、胃や腸の一部を切り取る手術に比べダンピング症候群や腸閉塞などの術後合併症が少ないのが特徴です。
健康診断で異常のあった方、腹痛や腹部違和感のある方、便秘・下痢などでお困りの方はぜひご相談ください。
肝臓に関しては慢性B型肝炎・C型肝炎(肝硬変)に対する検査・治療を積極的にすすめています。
特にC型肝炎ウィルスに対するインターフェロン療法はもちろん、最新の治療であるDFPP療法(血液を濾過しウィルスを減らす治療)を導入しました。
これまでインターフェロンによる治療をしたことがない方も、他院で治療をしたけれどもウィルスが消えなかった方もぜひご相談ください。
消化器内科では外科との連携を常に行いながら診療にあたっておりますので、いろんな治療法の中から患者さまにとって最適な治療を検討することが可能です。ぜひ一度ご相談ください。
当院の大腸検査は内視鏡検査とCTコロノグラフィーがあります。
CTコロノグラフィーは2014年4月から行っており、年間約250件の実績があります。
お勧めしている方
・便潜血の検査が陽性であったが精密検査をためらっておられる方
・内視鏡検査は不安と思われている方
・以前に受けた内視鏡検査が苦痛であった方
・内視鏡の挿入が困難な方 など
大腸内視鏡画像
CTコロノグラフィー(仮想内視鏡)を使った場合の画像
大腸内視鏡画像
CTコロノグラフィー(仮想内視鏡)画像
CTコロノグラフィー(合成画像)
CTコロノグラフィー(air像)
CTコロノグラフィー(3D像)
メリット
・内視鏡より下剤の量が少ない
・検査が短時間
・内視鏡挿入困難な場合も検査が行える
・大腸のバリウム検査に近い全体像が把握できる
・他の臓器の情報も得られる
・検査による合併症が少ない
・炭酸ガスは吸収されやすく、苦痛が少ない
デメリット
・粘膜面の観察ができない
・組織の採取ができない
・平坦な病変の検出能力が内視鏡と比べ劣る
・検査結果によっては、内視鏡検査が必要になる
・最低限の医療被ばくがある
(妊娠中もしくは妊娠の可能性がある方は検査できません)
【注意】
下記に該当する方は検査ができない場合があります。診察時に申し出てください。
・ 食事制限や下剤の服用ができない方
・ 金属アレルギーのある方
検査相談を希望される方
当院消化器内科を受診ください。
他院に通院中の方
かかりつけ医師からの紹介が必要となります。当院地域連携課でご予約を承ります。
健診後の二次検査を希望される方
健康管理センターにてご予約を承ります。