リハビリ目的の患者さまが対象であり、寝たきりをつくらない、自宅や社会復帰を目指し、患者さま個々にあったゴールを設定して日常生活動作が向上していくようチームでサポートしている病棟です。

対象の方

 脳出血、脳梗塞などの脳血管疾患や脊椎損傷、大腿骨骨折、骨盤骨折で手術など急性期の治療を終えられた患者さまで、リハビリ治療が必要な患者さまが入院の対象となります。

お問い合わせ先

かかりつけの病院・介護施設からの入院相談 → 地域連携課

急性期病院等から転院相談 → 医療福祉相談課

電話番号
0568-88-0568

 私たちの病棟で特に力を入れているケアは下記の3つです。

①排泄ケア
 最終目標は患者さま自身ででトイレを使用できることを目標とし、スタッフはそのためのパターンをアセスメントし、援助していくことのノウハウを獲得しています。

②摂食嚥下訓練
 スタッフとともに口から食べることを目標としており、経管栄養中の患者さまの口からの摂取にも成功しています。

③チーム医療の充実
 病棟に関わるスタッフ一同がお互いに情報交換を密にして、明るく楽しい環境の中で患者さまのためにがんばっていることです。このように回復期リハビリテーション病棟では、患者さまの情報をチーム全体で共有し、 早期の機能回復・能力向上を目指しています。

快適な入院生活

 入院に際して、医師、看護師、リハビリスタッフが個々の患者さまの状態に合わせて治療計画を作成します。
 患者さまには、快適な療養環境のもとで、早期の症状改善や機能回復を目指してリハビリ訓練に取り組んで頂けるよう、ゆとりのある病棟づくりを行っております。

4階病室

病室
光が差し込む明るい病室です。

4階病棟食堂

食堂
窓からの眺めがよく高蔵寺ニュータウンも一望できます。

4階病棟デイルーム

デイルーム
休憩、面会、打ち合わせ等ご自由にご利用いただくことができます。
Wi-Fiも無料でご利用いただくことができます。

入院セット

入院セットレンタル
病衣(パジャマ)・リハビリウエアや歯ブラシ・タオルなどの日用品を病院でレンタルすることができます。

Wi-Fi

全室Wi-Fi完備
各病棟、病室やデイルームで無料で無線LAN(Wi-Fi)をご利用頂けます。

入院の流れ

回復期リハビリテーション病棟の流れ

 回復期リハビリテーション病棟では、特に集中的なリハビリを提供しております。また、患者さまによっては回復期リハビリテーション病棟転入1~2週間の内に、入院時自宅訪問を行わせて頂く場合があります。事前に自宅環境を確認する事で、患者さまの生活に合ったリハビリを提供できるようにするためです。 

 回復期リハビリテーション病棟転棟後2週から1ヶ月を目安に、家族さまと病院スタッフを交えリハビリの進行状況や退院後の生活に関しての合同面談を行います。その後、患者さまを交え自宅訪問を実施し、動作の確認や住宅環境の調整などを行います。
そして、住宅環境や介護サービスなどの調整を行い退院という流れが基本となります。

回復期リハビリテーション病棟の一日の流れ

日常生活もリハビリの一環であるという考えの下、身の周りのことは可能な範囲で、ご自分で行っていただいています。

家での生活を想定して、1日2回の着替えを行います。

チームアプローチ

 当院では入院患者さまに関わるスタッフ間(医師、看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士、作業療法士等、社会福祉士)で話し合う場を多く設けています。話し合いの場で患者さまに関わる情報を交換し、リハビリテーションの方向性について話し合うことで、一人の患者さまにチームとして手厚く関わることを心がけております。

充実したリハビリテーション体制

 回復期リハビリテーション病棟は365日リハビリテーションを行っており、専属の理学療法士、作業療法士を配置し、患者さまにきめ細やかなサービスを提供しています。
 開放感のあるリハビリアリーナ、リハビリ機器やロボットと充実したスタッフ体制により、患者さまに日々生き生きと訓練に励んでいただいております。

 病棟専従の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が、病室・病棟でも自分でできることを増やしていくように働きかけます。
 一緒に過ごす時間が長く、訓練以外にも生活上のお困りごとや不安などを相談いただけるような関係づくりを目指しています。

理学療法

 主に運動療法を通して「起き上がる・座る・立つ・歩く」といった、日常生活上必要な基本的動作の回復を目指します。
 動作を行う際は、リハビリスタッフがそばに寄り添っているので、安心して訓練を行って頂くことができます。

作業療法

着替え訓練
風呂訓練

 「服を着替えたり、トイレに行ったり、お風呂に入ったり、家事をしたり」といった、日常生活場面に関わる動作の獲得を目指します。
 リハビリ専用の設備が充実しているため、実際のご自宅の環境に合わせて訓練を行うことができます。

言語聴覚療法

 言語聴覚士が中心となって、聴覚や言語に障害を持つ人やその家族に対して、評価・訓練 ・相談・指導などを行います。また、摂食嚥下機能(ものを食べたり、飲み込む機能)の回復を目指します。

★回復期リハビリテーション入院料Ⅰの強み

 当院では厚生労働省が提示した一定の基準を満たす必要がある「回復期リハビリテーション病棟入院料Ⅰ」を取得しています。
脳血管疾患(脳出血や脳梗塞など)や、運動器(骨折などの整形外科疾患)等、それぞれの疾患に合わせたリハビリテーションの提供を行い、心身機能の改善に努めています。その中でも重症者に対するリハビリや治療に対応が出来る病棟として充実したリハビリ医療環境が確保されています。
 また、患者さまの退院先に関しましては、ご家族さまの希望に添えるようより手厚い支援を提供出来る病棟を目指して日々努力しています。

病棟実績(2022年度)

 回復期リハビリテーション病棟の実績をご紹介します。

回復期リハビリテーション病棟実績指数

実績指数(FIM)
回復期リハビリテーション病棟では、リハビリの効果を測定する指標として、「FIM」(Functional Independence Measure)が用いられています。FIMを日本語でいうと「機能的自立度評価法」といいます。
実績指数では、「入棟時のFIM」と「退棟時のFIM」とを比較します。点数が高いほど改善の度合いが大きく「リハビリの効果が高い」と判断できます。

回復期リハビリテーション病棟在宅復帰率

在宅復帰率
回復期リハビリテーション病棟では、在宅復帰率が施設基準の要件となっています。当院の算定している入院料Ⅰでは、70%以上が基準となります。
ここでいう「在宅」は、自宅だけではなく居住系介護施設(有料老人ホームやグループホーム、介護医療院など)も含まれます。

回復期リハビリテーション病棟重症患者回復率

重症患者回復率
重症患者回復率とは、回復期リハビリテーション病棟に入院した重症患者のうち、退院時の日常生活機能評価が4点以上改善した、またはFIM総得点が16点以上改善した患者さまの割合を示しています。

回復期リハビリテーション病棟疾患別割合

疾患別割合
回復期リハビリテーション病棟に入院された患者さまの疾患別割合を示しています。

※全国平均は2022年度回復期リハビリテーション病棟協会調査を参照