当院では、平成22年5月に禁煙外来を開設し、保険診療で禁煙治療を受けられるようになりました。
タバコをやめたいけどやめられない方へ・・・
タバコをやめられないのは、ご自身の意志の弱さではなく、タバコに含まれるニコチンへの薬物依存が原因です。
ニコチン依存は治療が必要な病気とされていますが、医師や薬の力を借りなければ、なかなか克服できるものではありません。
一度、医師の適切なアドバイスのもとで、あなたに合った禁煙治療にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
また禁煙治療は、以下の要件を全て満たすことで健康保険等が適用されます。
プリンクマン指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上である場合
例)1日平均15本、20年間吸っている場合。 →15×20=300
ニコチン依存症スクリーニングテスト(TDS)でニコチン依存症と診断されていること。
(下にある表の質問を読んで5つ以上該当がある場合、ニコチン依存症とされます。最終的な判断は医師が行います。)
- 1
- 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。
- 2
- 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。
- 3
- 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコが欲しくて欲しくてたまらなくなることがありましたか。
- 4
- 禁煙したり本数を減らしたりしたときに、次のどれかがありましたか?
・イライラ ・眠気 ・神経質 ・胃のむかつき ・落ち着かない ・脈が遅い
・集中しにくい ・手のふるえ ・ゆううつ ・頭痛 ・食欲または体重増加
- 5
- 上記の症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。
- 6
- 重い病気にかかったときに、タバコは良くないと分かっているのに吸うことがありましたか。
- 7
- タバコのために自分に健康問題が起きていると分かっていても、吸うことがありましたか。
- 8
- タバコのために自分に精神的問題が起きていると分かっていても、吸うことがありましたか。
- 9
- 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。
- 10
- タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。
当院の禁煙治療では、12週間で5回の診察を受けます。
初回診察時にニコチン依存症チェック、一酸化炭素濃度の測定、医師の問診とアドバイス、禁煙補助薬の選択(内服薬もしくは貼付薬)を行い、治療スケジュールと受診予定を決めます。
禁煙開始日は、禁煙補助薬により異なります。(下記スケジュール参照)
2回目以降は一酸化炭素濃度の測定、禁煙のアドバイスなど行い経過を観察します。
※ 初回診察は土曜日となります。(第1、3土曜日は休診)
※ 禁煙補助薬により、喫煙日が異なります。
※ 薬の副作用が出た場合、内服・貼付を中止して、担当医へお申し出ください。
山口 悦郎 (呼吸器内科統括部長)
- 専門分野
- 喘息 / 間質性肺炎 / サルコイドーシスの診断治療
- 資格
- 日本内科学会認定内科医
日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡指導医
日本呼吸器学会指導医
日本アレルギー学会アレルギー専門医
日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医
林 昌功 (呼吸器内科部長)
- 専門分野
- 呼吸器内科一般
- 資格
- 結核・抗酸菌症認定医
日本化学療法学会抗菌化学療法認定医